2007年8月12日日曜日

木洩れ日に泳ぐ魚

◆読んだ本◆

・書 名:木洩れ日に泳ぐ魚

・著 者:恩田陸

・出版社:中央公論新社

・定 価:1,400円

・発行日:2007/7/25

     

◆評価◆

・本当はどうなのミステリー小説度:★★★★

・やっぱりそうなの恋愛小説度:★★★★

・これからどうなるの人生小説度:★★★


◆ひとこと◆

初夏の夜、引っ越しのためあらかたの荷物を運び出してしまったアパートの一室で、一組の男女が向かい合っている。二人は明日の朝には、めいめい別の場所へと出ていくことになっているが、その前にきちんと話をしておかなければならないことがあり…


明日には別れることが決まっている男女の、ドラマチックでシリアスでミステリアスな夜話。ある男性の死と男女の別れにまつわる、恩田陸風のミステリー。


どうゆう展開なのか掴みにくい出だし、やや驚きの中盤、曖昧模糊とした結末。

著者らしい雰囲気のミステリーだ。


粗筋だけを聞いたら「なにそれ」って感じだけど、読者の経験や感情をずるずると引き出すような描写と、日常と非日常の狭間で浮いているような雰囲気で、恩田ミステリーに引き込まれてしまう。


著者の小説は、ぽわーんとしたあやふやで捕らえ所のないイメージと、ゾクッとするような描写が交錯していて、不思議感100%。

波長がぴたり合うと、とんでもなく小説に同化するが、本書は同化率50%くらいかな。


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