2007年9月16日日曜日

不祥・宮嶋のビビリアン・ナイト

◆読んだ本◆

・書 名:不祥・宮嶋のビビリアン・ナイト

・著 者:宮嶋茂樹

・出版社:祥伝社

・定 価:上1,600円 下1,600円

・発行日:上2007/8/5 下2007/9/5


◆評価◆

・イラク戦争取材記度:★★★★

・空爆も日常の出来事度:★★★

・ニュースでは見えないバグダッドの姿度:★★★★


◆ひとこと◆

おちゃらけフリーカメラマンによるイラク戦争撮影記。


相変わらずのおちゃらけ文体で笑わしてくれるが、本書の内容はまさに戦争の最前線でのルポ。文体とは逆に、状況は非常にシリアスだ。

やや時期外れの感はあるが、TVでも映像の流れたシーンと重なる部分があったりして、リアルさも100%。

著者の本の中では最高の臨場感と衝撃に満ちている。


やや偏向気味の戦争観に、好意的な人と反感を抱きまくりの人と、まっ二つに分かれそうだが、そんな観念的なものを吹き飛ばしてしまう迫力が!!


寝泊まりしていたバグダッドのホテルに戦車の砲弾が打ち込まれ、隣の部屋にいた取材クルーは亡くなってしまい、氏もあまりのことに茫然自失の状態になったり(アメリカ軍戦車が報道関係者の宿泊するホテルに砲弾を打ち込む!)、車で移動中アメリカ軍の戦車に出くわしたり(取材はもっぱら車なのね)。

かと思えば、イラク情報省役人の俗物ぶり(これは儲かりそう)や、取材記者達の生活(風呂やメシに不自由)や、アラブ人の日和見・自分勝手ぶり(バグダッドが陥落したとたんアメリカ万歳&略奪の荒らし)が描かれて、毎日の生活や取材がとんでもなく物騒だ。


遠く離れた日本でTV画面を見ている分には、対岸の火事でしかないが、なまの戦場とはどんな所なのか窺い知るには、変にしゃっちこばってる戦記物や戦争論なんかより良いかも。


著者のサイトで写真も一緒に見れば、そのすごさがヒシヒシと伝わってくる。



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