◆読んだ本◆
・書 名:進化の設計者
・著 者:林譲治
・出版社:早川書房
・定 価:1,700円
・発行日:2007/9/25
◆評価◆
・海洋冒険SF度:★★
・地球環境シミュレータの解度:★★
・近未来メガフロートの建設度:★
◆ひとこと◆
海洋開発研究機構の吉野尚美は、スーパーコンピュータを使った気象予測シミュレーションと大きく違った台風7号の現地調査を行っていた。今までとは違うなにか根本的な問題があるのではないか、それは何なのか…
大型台風の予想はずれ、スマトラ沖ので巨大人工島建設にまつわる事故、阪神北市でのジャーナリストの失踪。それぞれが不穏な展開をしながら、しだいに繋がって行く物語。
うーん、期待はずれの内容と展開。
題名から想像するような、進化にまつわる観念的+ハードなSFではないし、帯にあるようなサスペンス風味もわずかだし。
地球シミュレータ、メガフロートといったSF的小道具もありきたりで工夫もないし。
物語の展開も強引なら、登場人物にも魅力がない。
情景描写もいまいちで、シーンがリアルに想像できない。
なんだかいいとこ全然ないぞ!
「ウロボロスの波動」「ストリンガーの沈黙」は、そのハードSFぶりが気に入ったが、本書にはハードぶりはないな。
それでも投げ出さずに最後まで読んでしまうのは、なんでだろう。
考えるに、本書は青少年向けの冒険SFで、物語の整合性やSF的テーマより平易な文章と分かりやすさを基本としたためか。
なんか漫画の原作みたいでもあるし。
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