2007年12月9日日曜日

進化の設計者

◆読んだ本◆

・書 名:進化の設計者

・著 者:林譲治

・出版社:早川書房

・定 価:1,700円

・発行日:2007/9/25


◆評価◆

・海洋冒険SF度:★★

・地球環境シミュレータの解度:★★

・近未来メガフロートの建設度:


◆ひとこと◆

海洋開発研究機構の吉野尚美は、スーパーコンピュータを使った気象予測シミュレーションと大きく違った台風7号の現地調査を行っていた。今までとは違うなにか根本的な問題があるのではないか、それは何なのか…


大型台風の予想はずれ、スマトラ沖ので巨大人工島建設にまつわる事故、阪神北市でのジャーナリストの失踪。それぞれが不穏な展開をしながら、しだいに繋がって行く物語。


うーん、期待はずれの内容と展開。

題名から想像するような、進化にまつわる観念的+ハードなSFではないし、帯にあるようなサスペンス風味もわずかだし。

地球シミュレータ、メガフロートといったSF的小道具もありきたりで工夫もないし。

物語の展開も強引なら、登場人物にも魅力がない。

情景描写もいまいちで、シーンがリアルに想像できない。


なんだかいいとこ全然ないぞ!


「ウロボロスの波動」「ストリンガーの沈黙」は、そのハードSFぶりが気に入ったが、本書にはハードぶりはないな。

それでも投げ出さずに最後まで読んでしまうのは、なんでだろう。


考えるに、本書は青少年向けの冒険SFで、物語の整合性やSF的テーマより平易な文章と分かりやすさを基本としたためか。

なんか漫画の原作みたいでもあるし。


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