2007年3月25日日曜日

たぶん最後の御挨拶

◆読んだ本◆

・書 名:たぶん最後の御挨拶

・著 者:東野圭吾

・出版社:文芸春秋

・定 価:1,200円

・発行日:2007/1/30

     

◆評価◆

・著者最後のエッセイ集度:★★★

・著者の生まれ育ちから、最近のことまで度:★★★

・自身語るようにあんまり面白くはない度:★★


◆ひとこと◆

著者の年譜に始まり、自作の解説、映画化された作品への思い、子供時代や会社員時代の事など、これ一冊で著者のパッと見が分かてしまうというエッセイ集。


真保裕一と仲良さげなところ(よかったよかった)と、横浜の料理屋「梅林」の大量コース料理のシーン(それはいくらなんでも食べきれない)が印象的。


あんまり喜怒哀楽を激しく表現しておらず、のほほんとした感じのエッセイだが、その裏には激しい感情が隠れているに違いない。

そうでなければ、不況の出版業界でトップを走り続けられないだろうし。


それにしても理系の著者らしい面白みのないエッセイで、好感が持てる。



ツーカイ! 金剛地くん

◆読んだ本◆

・書 名:ツーカイ! 金剛地くん

・著 者:戸梶圭太

・出版社:徳間書店

・定 価:1,700円

・発行日:2007/2/28

     

◆評価◆

・「ツーカイ」とうより「フユカイ」度:

・破天荒でハチャメチャ度:★★

・反良識/反小説/反世間度:★★★


◆ひとこと◆

風船のような腹、黒いスプレーでカバーしている禿げた後頭部、みんなに嫌われていながら自信たっぷりの金剛地。自らを「評豪」と称する2時間サスペンス評担当新聞記者が起こす、ハチャメチャ騒動のゆくえは!?


相変わらずトンデる登場人物満載の破天荒小説。

主人公の金剛地は、自己中で虚栄心が強く傲慢というとんでもなく嫌な性格の加齢臭オヤジ。こいつの無軌道ぶりがツーカイというより限り無く「フユカイ」。


はじめは「金剛地は、巷に溢れるにわか書評家への、著者のあてつけか」とも思ったが、そんな社会風刺の域はどんどん逸脱して行き、なんだかよく分からないどんでん返しのラストに突っ走るという、これは小説なのか?と考える暇も与えない怒濤の物語。


「こんな本を出版していいのか」といいそうな教育関係者や、良識ある奥様方の非難を気にすることなく、B級劇安暴力エロ小説を書き続けるトカジはエライ!