2008年4月10日木曜日

猫と針

◆読んだ本◆

・書 名:猫と針

・著 者:恩田陸

・出版社:新潮社

・定 価:1,200円

・発行日:2008/2/20


◆評価◆

・ミステリアス戯曲度:★★★

・疑心暗鬼となる仲間たち度:★★★★

・誰が誰やら度:★★


◆ひとこと◆

喪服を着た30歳代後半の男女5人。久しぶりの邂逅に、友人達の噂話に花が咲くが…


恩田陸の初戯曲。08年に劇団「キャラメルボックス」が上演した際の台本だ。

戯曲でありながら、恩田テイスト満開のミステリアスな展開。


喪服姿の5人は、いったい何を目的に集まったのか?

友人の死、不自然な依頼、盗まれたフィルム。

密室の中で、しだいにぎこちなくなる会話と疑心暗鬼。


登場人物の名前が「サトウ」「タナカ」「ヤマダ」といったありふれたもののため、誰が誰やらさっぱり分からないが(舞台で見れば一目瞭然だろうが)、そんなことは気にしなくてもミステリー&サスペンスな展開でググッとくる。


ラストは虚実の入り交じった不条理感ただよう結末で、演劇っぽいなぁ。


「猫と針日記」と題したエッセイもついて(はじめての戯曲に四苦八苦している様子が印象的だ)、著者のファンには見逃せない一冊だ。



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