◆読んだ本◆
・書 名:猫と針
・著 者:恩田陸
・出版社:新潮社
・定 価:1,200円
・発行日:2008/2/20
◆評価◆
・ミステリアス戯曲度:★★★
・疑心暗鬼となる仲間たち度:★★★★
・誰が誰やら度:★★
◆ひとこと◆
喪服を着た30歳代後半の男女5人。久しぶりの邂逅に、友人達の噂話に花が咲くが…
恩田陸の初戯曲。08年に劇団「キャラメルボックス」が上演した際の台本だ。
戯曲でありながら、恩田テイスト満開のミステリアスな展開。
喪服姿の5人は、いったい何を目的に集まったのか?
友人の死、不自然な依頼、盗まれたフィルム。
密室の中で、しだいにぎこちなくなる会話と疑心暗鬼。
登場人物の名前が「サトウ」「タナカ」「ヤマダ」といったありふれたもののため、誰が誰やらさっぱり分からないが(舞台で見れば一目瞭然だろうが)、そんなことは気にしなくてもミステリー&サスペンスな展開でググッとくる。
ラストは虚実の入り交じった不条理感ただよう結末で、演劇っぽいなぁ。
「猫と針日記」と題したエッセイもついて(はじめての戯曲に四苦八苦している様子が印象的だ)、著者のファンには見逃せない一冊だ。
0 コメント:
コメントを投稿